06ちょっとお出かけ

2006.05.04

渡良瀬遊水池は、栃木・群馬・埼玉・茨城の県境にある広大な遊水池で、葦原が広がり南端にはハート型をした谷中湖がある。遊水池には約２,２００種の動植物が生息しており、谷中湖遺跡保存ゾーン・自然観察ゾーン・親水多目的ゾーン・子供広場ゾーンなどがあり憩いの場となっている。

足尾銅山と谷中村
明治になって渡良瀬川上流にある足尾銅山の銅の生産量が急増したことに伴い、精錬に必要な木炭を作るため山林の伐採を重ね、精錬時に発生する鉱毒ガスやそれによる酸性雨のため山は禿げ山となり保水力を失い洪水が頻発した。鉱毒は渡良瀬川に流れ込み被害が流域に広がった。このため、栃木県出身の衆議院議員　田中正造が被害状況を帝国議会に訴え、明治天皇への直訴で鉱毒問題は広く知れ渡り社会問題となった。　足尾銅山の操業停止要求に対し、明治政府は原因は洪水にあるとして遊水池設置政策を決定し、これにより、渡良瀬川、巴波川、思川に囲まれた谷中村に流し込まれることとなった。村の大半が遊水池となるため谷中村　村民は移転を余儀なくされ、１９０６年（明治３９年）７月、谷中村は藤岡町に合併され廃村となった。　その後、度重なる大洪水をきっかけに１９１１年　遊水池、１９６３年　調整池、１９７３年　貯水池化事業がおこなわれ、１９９０年　多目的貯水池としての現在の渡良瀬遊水池となった。



午後５時を過ぎて谷中湖の中の島に行った。芝生の子供広場では人が多くて自由に遊べなかったPoodyも湖面を渡る気持ちのよい風に吹かれて耳をパタパタさせながら走り、ここでも大好きなボール遊びをして大満足の一日だった。