ちょっとお出かけ
小江戸 佐原
2009.12.04
関東では川越、栃木と並び小江戸と呼ばれている香取市佐原(さわら)に行って来た。市内を蛇行して流れる小野川沿いには木造や蔵づくりの商家などがあり川沿いの柳と相まって江戸時代の風情を残している。佐原は商業で栄えた町で小野川沿いの商家から積み出された荷は利根川まで船で運ばれ江戸の町まで届けられた。
小野川を舟で下りながら町並みを眺められるというので、Poodyも一緒に乗せてもらえるか聞くと
「いいですよ」と快く乗せてくれた。
コタツに入り船頭さんの説明を聞きながら川から眺める町並みは、なかなか良いなあと思っていると笛の音が聞こえてきた。何処かでお囃子の練習でもしているのだろうと思ったが、笛の音は川岸で釣りをしている中学生や小学生の方から聞こえてくる。船頭さんに「あの子達釣りをしながら笛吹いているの?」と聞くと「佐原の子ども達は小さな時から佐原囃子や踊りの練習をしているんです。だから佐原の人は皆、笛や踊りができますよ」とのことだった。最近は祭に参加してくれる人達が少なくなって困っていると言う話しを聞いたことがあるが、ここ佐原ではそんな心配はなさそうだ。この日は風が強かったため利根川までは出られなかったが、舟に揺られ風情ある町並みを眺めながら笛の音まで聞けるとは思いもかけないことだった。
樋橋は江戸時代に灌漑用水を小野川の東から西に送るために、木製の樋を作って架けたのが始まりで後に板を敷いて手すりをつけ人が通れるようにしたとのこと。町の人達は灌漑用水がジャージャーと音を立てて溢れ落ちることから「ジャージャー橋」と呼んでいる。ジャージャー橋の前、
写真の右には日本で初めて実測による日本地図を作った伊能忠敬旧宅がある。