ちょっとお出かけ
かたくり山
2007.03.30
関東最大規模といわれるカタクリの群生地、栃木県小川町にあるカタクリ山公園に出かけた。
八溝県立自然公園内の雑木林の中、3haに及ぶ斜面にカタクリが群生している。
カタクリの他にも、ザゼンソウ、猩々袴、水芭蕉などの山野草、辛夷や桜と春を告げる花々咲く。
カタクリの花
薄紫の少し開いた花弁から、濃い紫色のめしべが見えて、とても美しい。昨年も栃木市星野の里で、カタクリの花を撮ったが、まだ、白いカタクリの花を見たことがなかった。白花カタクリは、突然変異で花が白くなったもので、このカタクリ山公園でも白花カタクリが見られるというので、期待していたが、見つけることは出来なかった。
猩々袴はユリ科の多年草で、山地の斜面や湿地に多く咲く。猩猩は中国の想像上の怪獣で、体は猿のようで、声は小児の如く、毛は長くて朱紅色で、顔は人に似ていて人の言葉を理解し、酒好きなのだそうだ。猩々袴の名は、花の色を猩猩の顔の色に、葉を袴に見立てて付けられたといわれていると何かの本に書いてあったが、本当だろうか。そんな珍獣とは似ても似つかぬ可愛い花だ。
水芭蕉はサトイモ科の多年草で、葉が芭蕉に似ていることからこの名が付けられたという。白いのが花かと思っていたがそうではなく、仏炎苞といわれるもので、花は中心部の黄色いところについている。薄暗い森の中にスポットライトのように陽ざしをうけていた。